店長自殺 5790万円賠償命令 長時間労働・パワハラ認定 東京地裁判決 (14/11/05 日経)
男性は2007年に経営会社「サン・チャレンジ」(東京)に入社。飲食店チェーン「ステーキのくいしんぼ」の渋谷センター街店の店長だった10年11月、遺書を残して店舗が入るビルの非常階段で自殺した。
以下判決内容です。
- 自殺前の7カ月間の残業時間は月平均190時間を超え、総労働時間は月平均560時間に達していた。
- 男性は遅くとも自殺の約2年9カ月前から恒常的に1日12時間以上働き、休日もほとんどなかった
- ミスのたびに上司から頭をなぐられるといった暴行を受けるなど「社会通念上相当と認められる限度を明らかに超える暴言や嫌がらせ、プライベートへの干渉などがあった」
- 社長について「長時間労働や行き過ぎた指導監督の事実を容易に認識できたのに対策を取らなかった」として、個人的責任も認めた。
- 会社側は「金銭問題や家族との確執などが自殺の原因だ」と主張したが、判決はいずれも「証拠がない」と退けた。
- 会社側に対して損害賠償約5790万円の支払いを命じた。
- 「長時間労働とパワハラのほかに自殺の原因は見当たらない」として過失相殺を認めなかった。
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